介護職を経て、子どもとほとんど関わった経験がないまま、無資格でまごめへ。最初は「こんなに遊んでばかりでいいのかな?」と戸惑っていたけど、今では子どもたちと走り回り、気づけば一番乗りで木登りしちゃってる、ようこちゃんです。

まごめに入ってから、毎日楽しい
まごめに入る前は、介護の仕事をしていました。子どもとはほとんど関わったことがなかったけどやってみたいなと思って。無資格でも正社員で働ける保育園を探して、まごめに入りました。
子どもと関わるのも初めてだったので、「え、何をすればいいんだろう……?」って、恐縮していたんですけど、入ったときに言われたのが、「楽しんで遊んでくれればいいから」って。……そんなんでいいんですか?って思ったんですけど(笑)、実際働き始めてみたら本当に毎日楽しくて。「こんなに遊んでばっかでいいのかな?」って思うくらい(笑)。でも、それがずっと続いてるんですよね。今も自分が楽しいんです。大人が「イエーイ!」って楽しんでいたら、子どもたちも一緒に「イエーイ!」ってなる。まごめでは、大人も一緒に遊ぶ人なんだなって思います。

思いっきり遊べるのは、日々の積み重ねがあるから
入ってからは、びっくりすることもたくさんありました。車があまり通らないところなら道の真ん中を走るし、寝っ転がるし。草ボーボーのところでは、自由に走り回って、何かを拾って、ズルズルズル〜!って草滑りしたり。最初は私も「えー!!」ってびっくりしてる側だったんですけど、子どもたちが本当に楽しそうなんですよね。私自身、田舎育ちで小さい頃はそんな遊びばっかりしていたから、なんだか懐かしくて。東京でもこんなふうに遊べるんだって嬉しかったです。
でも働いていくうちに、まごめの自由な遊びって、ただ「好きにしていいよ」っていうことじゃないんだなって分かってきました。車が来ると、
「車来たよ!」
「ぺったんしてね!」
って壁にぺたりと張り付いて安全を守るんですよね。1歳児クラスでも、月齢の高い子が壁にぺったんすると、ほかの子たちも真似する。
「こんな小さい頃からやってるんだ!」ってびっくりしました。
それを見て、「だから大きい子たち(4、5歳児クラス)は、あんなに遠くまで行けるんだ」って。小さい頃から少しずつ、自分で危ないことに気づいたり、大人の声を聞いたりすることが身についていく。そういう毎日の積み重ねがあるから、行ける場所が増えて、できることが増えて、遊びもどんどん広がっていくんだと思います。

最初は、「これは許していいのか〜!?」「ここはどうなんだ!?」って、めちゃくちゃ迷いました(笑)先輩の職員を見て、「あ、ここまではいいんだ」って、少しずつ真似して。子ども達と一緒に過ごしているうちに「この子なら、ここまではできるな」「前にここまでできていたから、もう少し行けるかも」って、自分でも分かるようになってきました。まごめは「危ないからやめよう」じゃなくて、「どうしたらできるかな」って一緒に考える。本当に幸せそうに遊んでるから。できるなら、止めたくないなって思います。
それができるのは、大人と子どもの信頼関係も大きいですね。大きい子になると包丁を使ったり、火を使ったりもします。その時に約束を伝えると守ってくれる。特に大きい子たちは頼もしくて、下の子達の安全も守れるように行動してくれるんですよね。ある時は「赤ちゃんが入ったら危ないから」って、子どもたちで「×」を書いてバリケードを作ってくれたこともありました。ただ「ダメ」と言われたことを守るだけじゃなくて、自分たちで危険に気づいて、どうしたらいいか考えている姿を見ると、すごいなって思います。
まごめの大人って、普段から子どもの話をすごく聞くんです。何でもダメにするんじゃなくて、危ないときには「こっちならいいよ」と一緒に考える。そうやって自分の気持ちを受け止めてもらっているからこそ、本当に大人が「危ないよ」と言ったときには、子どももその言葉を受け取ってくれるのかなって思います。

保育で大切にしてること
おおももクラス(1歳児)になると、自分でできることも増えてくるんですけど、「やんない!」「やって!やって!」って言われることもあります(笑)。でも、なるべく急がないようにしています。「できるよ! 一回座ってごらん?こっちの足、ここに入れるんだよ。」って、ちょっと食い下がる(笑)意外と自分でできたりするんですよね。忙しいと大人がやっちゃった方が早いんですけど、なるべく自分でやってみてもらう。それが「やってみよう」っていう気持ちにつながったらいいなと思っています。
もう一つは、私も一緒に遊ぶこと。子どもたちがぐるぐる走れる“ぐるぐるスポット”があるんですけど、私もあそこを走るのが結構好きで一緒に走ります!自分も楽しむっていうことですかね、一緒に遊んで楽しみたいなっていうのを意識はしてるかな。もう年だから体力がアレなんですけど(笑)
※ようこちゃんは30代前半です。

これぞまごめの醍醐味。行き当たりばったりの冒険
前に行ったとき、マテ貝を採っている人がいたんです。砂に開いた穴に塩を入れると、マテ貝が出てくる。それを見て、「私たちもやりたいね!」って。ちゃんと塩と穴に入れやすいように細長いソース入れまで買って準備万端で行ったら――まさかの、満ちてた・・・。
「聞いてなかった〜!」
「そこ調べてなかった〜!」って(笑)。
でも、「じゃあ今日はダメだったね」で終わらないのが、まごめなんですよね。浅瀬には魚がいっぱいいて、「絶対捕まえてやる!」って、子どもも大人も夢中になって。でも、マテ貝を採るつもりで来たから、網なんて持ってないんですよ。あるのはビニール袋だけ(笑)。魚がシュッ!って逃げるたびに、
「あっち行った!」
「そっちそっち!」って、みんなで大騒ぎ。
ワカメを見つけたら、「味噌汁だー!」って集めて持って帰ったり。「ピンチだったな」より、「楽しかったな」が残ってる。行き当たりばったりでも、その場にあるものを見つけて、みんなで楽しめちゃう。

まごめで得た新しい価値観。
街で遊ぶとすてきな出会いがある。
まごめの子どもたちと歩いていると、街の人との出会いもいっぱいあるんですよね。毎年きんかんをもらいに行くお家もあって、普通にピンポンして、「くださーい!」って(笑)。そうすると、「ああ、来たの来たの。ひとり一個ね」って採らせてくれるんです。突然行くんですよ。アポなしで(笑)。それでも「いいよ、いいよ」って迎えてくれる。あったかいなあって思います。
遠足に行った先でも、その場にいた子どもたちと仲良くなって。いつの間にか、その子のお父さんまで一緒になって遊んでくれて(笑)知らない小学生が水鉄砲を貸してくれたり、最後はちょっと離れがたくなったり。そういう出会いがあるんです。まごめの子たちも人懐っこくて気になるとすぐ行く。コミュ力、半端ないです(笑)私も見習いたい。ただ目的地まで歩いて、遊んで、帰ってくるんじゃなくて、その途中で誰かと話したり、もらったり、一緒に遊んだり。街で遊んでいると、ドラマがありますね。まごめで働いてなかったら、私自身こんなふうに街の人と関わることってなかったと思います。「地域の人とつながるっていいなぁ」っていう価値観も、まごめに来たから生まれたのかもしれないですね。

共同保育に対する思いの変化。
緊張の日々から生活を共にする喜びへ
私は結構人見知りなので、最初は共同保育の中に入っていけるかなって、めちゃくちゃ不安でした。前に働いていた介護の仕事では、利用者さんやご家族とは「お客様」という感じだったので、最初はずっと敬語で。しかも、まごめってみんなあだ名で呼ぶじゃないですか。「ハードル高えー!」って(笑)。職員のこともあだ名で呼べなくて、名前を呼ぶ代わりにずっと、「あの〜、すいません・・」で乗り切ってました(笑)。保護者との関係も、「今日ここをケガしました」とか、必要なことを伝えるので精一杯でした。それが少しずつ慣れてきて、今では「今日こんなことして遊んでて、すごくかわいかったんですよ〜」みたいな話もするようになって。今は、共同保育の人間関係ごと楽しめるようになった感じがあります。サマーキャンプも好きですね。家族同士でごはんを食べたり、お酒を飲んだり、みんなでちょっとゴロゴロしたり(笑)。そういう何でもない時間を一緒に過ごせるのが、嬉しいです









