「まごめ生活を振り返って」


 こんにちは。昨年度の3月にまごめ共同保育所を卒園し、現在小学1年生の息子を持つOB母です。今回は、まごめを卒園後、少しだけ広い世界に出てみて感じたことをお伝えしようと思います。
これから保育園に入園する乳幼児を育てるみなさんは、小学校なんてまだまだ先のことに感じるかもしれませんが、我が子の未来に思いを馳せながらお付き合いいただけたら嬉しいです。


 これまでのブログでもお伝えしている通り、まごめは関わる全員の関係が強い保育園なので、卒園間近になると「まごめに通うのもあとちょっとだね、寂しいね」なんていう声が聞こえるようになります。ですが、卒園を目前に私たち夫婦が抱いた思いは、寂しいというよりも「これなら小学校に行ってもきっと大丈夫」という自信でした。

 息子はやんちゃでひょうきんなタイプですが、それと合わせて割と繊細で真面目な一面や、初めての物事・場所に飛び込むことが苦手で内弁慶なところがあります。これまで6年間、職員や周りの大人たちからのたくさんの愛情と、0歳から一緒に長い時間を過ごした気心知れた仲間たちに囲まれ、のびのびぬくぬくと育ってきた息子が、スムーズに小学校生活に馴染めるとは到底思えませんでした。
 慣れるまではある程度大変だろうな、と覚悟はしていましたが、それでも「きっと大丈夫」と思えたのは、仲間と信頼関係を築けた成功体験があること。そして「みんなちがって、みんないい」という価値観が身についたこと。この2つが大きかったように思います。

 まごめでは1学年6人・0歳児〜5歳児全員合わせても35人という小規模の園ですが、息子が通う小学校では1学年120人近くの同級生がいます。考え方、育ち方、国籍など、まごめとは比べ物にならないほど多様なわけですが、入学3ヶ月後の個人面談で、「息子さんは誰とでも仲良くできる人ですね。『Nさんなら仲間に入っていいよ、こっちにおいでよ』って誘われているのもよく見かけるし、一人でいる子がいたら誘って輪に入れたりもしていますよ。」と先生に言われて、家での“The ひとりっこ”のイメージとの違いに驚くとともに、「これが彼がまごめで培った社会性なんだな」と誇らしくもありました。


 もうひとつ印象的だったエピソードがあります。

 ある日の放課後、同級生と公園へ遊びに出かけた息子。しばらくして様子を見にいくと、ちょうど近所の福祉施設からハンディキャップのある人たちが散歩に来たところでした。お友達は少し驚いたのか、とっさにネガティブな言葉を発しました。念の為補足すると、とても明るくて優しいお友達ですし、この年齢の子どもなら、そうした発言は正直な反応かもしれません。私が大人として何と声をかければいいか迷っていたその時、息子はすぐに「なんで?全然そんなことないよ。普通だよ。いろんな人がいるし、それでいいんだよ。」と言ったのです。

 まごめには「たくましく生きぬく力を育てる」という保育理念があり、それを構成する力のひとつに「互いの違いを認め合う力」があります。まごめでの6年間の成果のひとつが、この公園での出来事に繋がっているのだと実感しました。

 ちなみにその他の「豊かな想像力で自分で考え工夫する力」についてはムラがある。「自ら切り拓き、何事にも挑戦する力」については伸びしろしかありません。今後に期待。



 そして卒園した今、ありがたみを痛感するのが「異年齢保育」です。同じ学年の仲間とはもちろん、息子は0歳児クラスだった時の5歳児クラスのお兄ちゃん(現在小学6年生)と、毎月のように遊んでいます。もちろん遊び方は徐々に変わり、最近はカードゲームや将棋などで胸を借りているようです。こうした「卒園したら終わり」ではない関係性は、我が子ながら見ていて羨ましい限りです。


 「帰れる港があるから、冒険できる」と言いますが、まさにまごめのOBたちもそう。それぞれに世界は広がっていくけれど、たまに会えばホームに帰ってきたような心地よさと安心感を得て、次の冒険に出るパワーを養うんじゃないかなと思います。


 ちなみに新1年生が下校中にふらっとまごめに帰ってしまうのは“まごめあるある”です。気持ちはわかるけど、まっすぐ帰ろうね(怒)!


 最後になりますが、私は「息子だけではなく私も遊びたい!」との思いから、息子が卒園する3ヶ月前に仕事をやめました。40代のワーママがそんな理由で正社員を手放すなんて・・・と言われたこともありますが、思い切った決断ができた理由のひとつは、離職してもそのまま通える認証保育園だったから。在園中はもちろん、卒園後も息子が小学校に行っている間に私だけで保育参加したり、まごめっことたくさん遊ぶことができました。ローンには勝てないので、1年弱に及んだ人生の中休みはまもなく終わりを迎えますが、当初の願いが叶えられて、もう大満足です。

 他の園に通ったことがないので比較はできませんが「就学前は目一杯遊ぶ。遊びから生きる力を伸ばす」という考え方に共感してくださる方は、まごめの保育を楽しめると思いますよ。

まごめを卒園しても、ず〜っと兄弟のような関係!






■入園説明会について

日時:2023年11月11日(土) 10:00~11:30(開場:9:50)

場所:まごめ共同保育所 (大田区西馬込1-18-13)

申込方法:お電話にて受付けます。( 水曜日を除く平日14時~16時 にお電話ください。 )受付時間内にお電話が難しい方は飛び込み参加も可能です。

事前予約特典:おもちゃやお菓子などご用意しております。

電話番号: まごめ共同保育所(03-3771-1969)



■ 保育見学について

施設内の見学は、随時受け付けております。
ご希望の方はお電話ください

まごめ共同保育所(03-3771-1969)

・保育見学の日程

月・火・木・金いずれか

9:45より30分から1時間程度です

 まずは子供たちの過ごし方を間近で見て、まごめの保育を肌で感じてください!