「この指とまれ」は、日頃子ども達の成長を暖かく見守っていただいている地域の皆様への感謝と交流を目的とした行事である。まごめ共同保育所の地域交流を主目的としたイベントは、「バザー」と「この指とまれ」となっており、「この指とまれ」の特徴は、企画・運営を父親がすること。
つまり、“創意工夫”と“遊び心”が求められる、オヤジ達の一大イベントなのだ。

「この指とまれ」では、「魚釣り」や「バルーンアート」といった、子ども達が喜ぶ8つほどのコンテンツを地域の子ども達がラリー形式で回遊し、最後に1番面白かったコンテンツを投票してもらう、かなり練られたシステムになっている(笑)。
準備は6月頃から始まり、入園1年目の父親たちとの顔合わせ(飲み会?)が初回となる。2・3回目の会合(飲み会??)では、前年度のランキング最下位コンテンツと新規コンテンツの入替えを行い、コンテンツの班決めを行う。それ以降は、各班ごとに話し合いを進め本番に向けて準備を整える。コンテンツで使う道具を手作りする班もあり気合が入る。そして最後の会合(慰労会)はもちろん飲み会で締めくくる。

1回目の会合は、「この指とまれ」のキックオフに加えて、今年度のまごめの父親コミュニティを形成する大切な役割も担っている。私を含め、1年目父親は先輩父親からの多岐にわたる質問の嵐に応える。これはきっと、恒例行事なのだろう(笑)。とはいっても、先輩父親が場を和ませてくれる和気藹々な会なので、自然と緊張も解れるのだ。1回目会合に参加して驚いたのは、父親達が、同学年の子どもだけではなく、他の学年の子どものこともよく知っていることだ。父親間でも異年齢保育の概念が浸透している環境は、本当に心強い。
2・3回目会合では、「子ども達が一番喜ぶ遊びは何だろうか?」、「昨年度の反省から改善できることはないか?」といった問題について、父親達が“遊び心”を持って真剣に考える。見送りになったアイデアも着眼点が面白いものばかりだった。

そして、イベント当日を迎える。2・3回目会合もそうだが、まごめの親は何事にも“全力”で取組む。子ども達に喜んでもらえるコンテンツを全力で考え、体を動かし、盛り上げる。
私は、昨年度の投票数が首位だった「ワニワニパニック」を担当したが、幼児にはペースを落すことで、ワニさんを叩く楽しさを、小学生には記録を追求する臨場感を提供することに徹した。投票結果は、新規コンテンツの「チキンレース」との首位タイで、なんとか首位陥落は免れた。注目すべきは、新規コンテンツが1位を獲得したことである。これは、父親達が「楽しい遊び」を追求し、実現に向けて“創意工夫”を凝らした結果である。

終了後の慰労会が盛り上がらないわけがない。むしろここからが本番である(笑)。最後まで全力で騒ぎ、お互いを労う。
来年度もオヤジならではの“遊び心”で子ども達を喜ばせ、美酒を分かち合いたいと思う。
<おまけ>
昨年は、「この指とまれ」のお店のほか、卒園生たちの「子どもフリマ」も開催しました!
今年の開催が決まりましたら、HPやSNSでお知らせします♪
入場無料なのでお気軽に遊びにきてくださいね^^
